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ヒヨの大群を見た朝 [日誌]

「今朝は、これまでより少し寒いわね。」

起き出してすぐそう言った事を、一緒に覚えておこうと
カーテンを開けて、目の前にヒヨの大群を見た時思いました。



ヒヨの群れ.JPG




ヒヨの群れ3.JPG              このときはほとんどのヒヨが同じ方向を向いています。



    

先日来、時々、ヒヨの少し大きな群れを見る事があって、
そろそろ、”ヒヨの渡り”の季節なのだなと思っていました。

この辺りのヒヨは、島から島へと渡って九州に行くと聞いています。

小さな群れは旋回しながら大きな群れに合流していくようです。

カーテンを開けた時に通り過ぎたと思った群れは、すぐに戻ってきて、
目の前を流れるように行ったり来りしながら、形を様々に変えるので、
皆で、舞っているようにも、全体が生き物のようにも見えました。


ヒヨ 遠1.JPG









ヒヨ遠2.JPG




群れはもっと大きくなって、海を渡るそうです。

冴えた青い色が、空との境をくっきりと見せている海の方を見ると、
白い漁船が何槽も出ていました。
海でも、群れるいわしを追う太刀魚の漁のシーズンです。

船の周りではカモメが海の青をバックに、
時折白い姿を浮かび上がらせて飛んでいます。

今日はそんな日なのだと思いながら、
朝の散歩に出かけました。



チガヤ.JPG                 チガヤ




クズ.JPG             朝日に透けるクズの種





夫が前方で、急に大きな声を出してきょろきょろしているので、
何かと思ったら、「アサギマダラ っ。」という蝶を指しています。

やはりこの頃、遠く東南アジアの方から海を渡って来るのだそうです。

たった1匹で、地面の近くから屋根より高い空の間を
ひらひら、ひらひらと止まることなく飛びつづけています。

羽が朝日に透けたとき、緑がかった水色のようなとてもきれいな色が見えました。

その色を見たとたん、カメラを構えました。

行ってしまわないで、いつまでも舞っていたので、
なんとかカメラに納まってくれないかと、レンズで姿を追い続けましたが、
ちゃんと撮る事はできませんでした。


アサギマダラ.JPG














「何と、今日はラッキーな朝だったねえ。」
と、話には聞いていたアサギマダラを、初めて見た私が言うと
「お芋も、もらったしね。」と夫が言ったので、吹き出してしまいました。

ほんと、そうでした。
大好きなサツマイモを、掘り起こして取り込もうとされている所に
ちょうど行き合わせて、頂いたのでした。

こんな豪勢な朝が、あるものだと思いました。




            フヨウ.JPG


10月18日の朝の事






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シジュウカラ

2~3年前、たまたまヒヨの渡りに行き会った事があるのですが、黒っぽい雲のような塊を成してまっすぐに大分県の国東半島を目指しているようでした。こちらの陸地から国東半島までは島と言っても姫島くらいですから、ほとんど直線的に渡ってしまうのではないでしょうか。

アサギマダラは蝶の中でもとりわけ軽くて美しく、美しい婦人が薄手のブラウスを身につけているようです。薄紫をあしらったような模様もセンスの良さを感じさせます。
こんなひ弱に見える蝶がどのようにしてはるか南方から海を越えてここまで来るのでしょう。
by シジュウカラ (2011-10-20 20:30) 

reiko

海上で蝶が飛んでいるのを見たことがあります。鳥でさえ不思議ですが、蝶が海をはるばる渡るなんて本当に驚きですね。それをどんな風に促がされるのかはもっと不思議におもえます。
風に乗って運ばれるという話も聞いた事がありますが、羽をヨットの帆のようにつかうのでしょうか。
by reiko (2011-10-20 21:51) 

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