突然落ちた ラダー [ヨット]
、、とタイトルに書きましたが、
故障や事故ではありません。
ラダー(舵)をはずそうとしていた整備中の事で、落ちるのは想定していた事だったそうで、
下で待機していたコック長にけがなどはありませんでした。
「 ただ、あんまり突然だったからさあ、びっくりしちゃった!!」
シーホースについた時、コック長と大師匠が
やろうとしていた事が、何のどの部分なのか良く分かりませんでした。
私は、切ったシートの端の始末の仕事をもらって、
ヨットの上にいて、一緒に整備をすすめている気分だけは味わっていました。
作業が難攻していることが見てとれたので、
質問の口出しするのも憚られていました。
上で、大師匠が、金具をたたいていて、
船底の下からコック長が、様子をみているのです。
その金具がラダーの心棒で、もうこの状態で外れるはずのものが
何が原因でか、なかなか外れないのだ、ということが次第に分ってきました。
でも会話を聞いていると、見えない部分がどのようになっているかは
手探り状態のようでした。
いいのかなあ、中がどうなっているのか分からないまま
たたいて、ヨット壊れないのかなあ、、、、
スターンの下の狭いキャビンに入って、大師匠が調べて、
もうひとつ外さないといけない部品があったことがわかりました。
(軸の白い部分の切れ込みの部分にかませてあった金具があった。)
それを外したら、あとは、抜けるはずでした。
それでも、すぐには動かなかったのです。
「今日は、もう時間がないし、寒い中焦ってやってもなんだし、
この次ということにしましょうか。」
と一度はそういうことになっていました。
でも初めは固くて動かなかった、軸の周りの金属が動いたところで、
もう一度下に行ってみましょうかと
コック長が下に降りて間もなくのことでした。
「おちた!!!」と声が突然したのです。
落ちたと聞いた時、金属の音がしたように思いました。
甲板で 目に見えていたのは金属の小さな部分でしたから、
最初はそんな小さな金属が落ちたのかとおもいました。
落ちたものの全貌が突然分かった時、
あんな大きなものが落ちたのだろうかとびっくりしました。
「だいじょうぶですかあ!!けがはなかったですかあ!!」
「大丈夫でーす。」
下にドスンと落ちることはないように、ラダーはシートで縛ってあったのです。
「予測はしてたけど、何せ、いきなりだったから、、」
「ああ、あ、下にいて落ちる瞬間の写真撮ればよかった!」
というと、
「写真とってたら、こんな風でしたよ」
とコック長は目をまるくして両手を広げてびっくりした様子を再現してくれました。
ああ あ、今のジェスチャーでも撮れたら良かった、と思うような
名演技でした。
(ラダーの抜けた後の穴を船底から眺める)
難攻している最中は、五里霧中でも、
成功した暁には、その霧がすっきりはれて晴れやかになるものです。
帰るはずだったのに、もう次の妄想が湧いてきているように見えます。
「様子が分からないままやろうってんですからねえ、、。」
(それは、私が言いたかった台詞です。)
「又、次々計画があるんですよ、、」
「といって、、これやったからって、 速くなるって保証は何もないんですけどねえ。」
(でも、嬉しそうですね。)
帰る前に、大師匠が、新しいベンチをキャビンから出してきて見せてくれました。
今回、舵の位置を変えるため、取り外したスターンの最後尾の座席の部分に、
二枚の板が、はまるようになっていて、、取り外しができるのです。
これは大師匠が作ってくれたもので、板も感触の良いきれいな色でしたし、
、ぴったりと収まってそれは素敵なベンチでした。
これから先、まだいろいろなものを作る予定なのだそうです。
帰り際に、
「ああ、今日も楽しゅう遊ばせてもろうた」 と言った大師匠の声は
ニコニコ顔が発した満ち足りた響きでした。
、
故障や事故ではありません。
ラダー(舵)をはずそうとしていた整備中の事で、落ちるのは想定していた事だったそうで、
下で待機していたコック長にけがなどはありませんでした。
「 ただ、あんまり突然だったからさあ、びっくりしちゃった!!」
シーホースについた時、コック長と大師匠が
やろうとしていた事が、何のどの部分なのか良く分かりませんでした。
私は、切ったシートの端の始末の仕事をもらって、
ヨットの上にいて、一緒に整備をすすめている気分だけは味わっていました。
作業が難攻していることが見てとれたので、
質問の口出しするのも憚られていました。
上で、大師匠が、金具をたたいていて、
船底の下からコック長が、様子をみているのです。
その金具がラダーの心棒で、もうこの状態で外れるはずのものが
何が原因でか、なかなか外れないのだ、ということが次第に分ってきました。
でも会話を聞いていると、見えない部分がどのようになっているかは
手探り状態のようでした。
いいのかなあ、中がどうなっているのか分からないまま
たたいて、ヨット壊れないのかなあ、、、、
スターンの下の狭いキャビンに入って、大師匠が調べて、
もうひとつ外さないといけない部品があったことがわかりました。
(軸の白い部分の切れ込みの部分にかませてあった金具があった。)
それを外したら、あとは、抜けるはずでした。
それでも、すぐには動かなかったのです。
「今日は、もう時間がないし、寒い中焦ってやってもなんだし、
この次ということにしましょうか。」
と一度はそういうことになっていました。
でも初めは固くて動かなかった、軸の周りの金属が動いたところで、
もう一度下に行ってみましょうかと
コック長が下に降りて間もなくのことでした。
「おちた!!!」と声が突然したのです。
落ちたと聞いた時、金属の音がしたように思いました。
甲板で 目に見えていたのは金属の小さな部分でしたから、
最初はそんな小さな金属が落ちたのかとおもいました。
落ちたものの全貌が突然分かった時、
あんな大きなものが落ちたのだろうかとびっくりしました。
「だいじょうぶですかあ!!けがはなかったですかあ!!」
「大丈夫でーす。」
下にドスンと落ちることはないように、ラダーはシートで縛ってあったのです。
「予測はしてたけど、何せ、いきなりだったから、、」
「ああ、あ、下にいて落ちる瞬間の写真撮ればよかった!」
というと、
「写真とってたら、こんな風でしたよ」
とコック長は目をまるくして両手を広げてびっくりした様子を再現してくれました。
ああ あ、今のジェスチャーでも撮れたら良かった、と思うような
名演技でした。
(ラダーの抜けた後の穴を船底から眺める)
難攻している最中は、五里霧中でも、
成功した暁には、その霧がすっきりはれて晴れやかになるものです。
帰るはずだったのに、もう次の妄想が湧いてきているように見えます。
「様子が分からないままやろうってんですからねえ、、。」
(それは、私が言いたかった台詞です。)
「又、次々計画があるんですよ、、」
「といって、、これやったからって、 速くなるって保証は何もないんですけどねえ。」
(でも、嬉しそうですね。)
帰る前に、大師匠が、新しいベンチをキャビンから出してきて見せてくれました。
今回、舵の位置を変えるため、取り外したスターンの最後尾の座席の部分に、
二枚の板が、はまるようになっていて、、取り外しができるのです。
これは大師匠が作ってくれたもので、板も感触の良いきれいな色でしたし、
、ぴったりと収まってそれは素敵なベンチでした。
これから先、まだいろいろなものを作る予定なのだそうです。
帰り際に、
「ああ、今日も楽しゅう遊ばせてもろうた」 と言った大師匠の声は
ニコニコ顔が発した満ち足りた響きでした。
、
2015-03-01 22:00
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コメント(2)
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タイトルを見てどきっとしました(^_^;
熱心に遊んでいらっしゃいますね。
こんなに改造しちゃってどうなるのでしょう?
今シーズンは空をも飛ぶ勢い???
by ちはやママ (2015-03-03 21:07)
ときっとさせてごめんなさい。ちはやママさんはタイトルのつけ方おじょうずだなあ、、と思っていました。ちょっとマネしたら、やりすぎでしたか?
改造は果てしがないといった感じですよ。練習は」いつできるのかなあ、、、。
by reiko (2015-03-03 21:49)