帰りのセイリング [ヨット]
長田海岸を後にして。
帰りに甲板長から聞いた話を思い出していました。
ディンギーに乗っていた若いころに、
ふと下を見たら、
底の砂にディンギーの影が写っているのが見えた事があるのだそうです。
それがものすごくきれいで、感動したそうです。
「水が澄んでたんでしょうかね。何のかげんだったのか、
たった1回だけですけどね。」
甲板長には、今もその時の映像がしっかり刻まれている口調でした。
私もいちどだけ、夕方ヨットでシーホースに帰る時
ヒールしたヨットのすぐ近くの波をみていたら、
立ちあがった波の壁面が海の中を見せて、
それまで知らなかった緑にきらめくのを見ました。
否応なく心をとらえる色でした。
いつか条件が揃えば又見られるだろうかと
そのあたりを夕方通りかかると思いだす事があります。
大津島沖の蛙島 小さな無人島ですが、
時々は釣り人が上陸しています。
停泊している船の方からは、
子供の声が聞こえていました。
夏休みも終わりに近づきました。
砂地と岩場のある浜はいろいろな生き物がいて、
子供たちをこういう所に連れてくると飽きずに遊んでいました。
何もかもくっきりとみせている景色は
心を遠くへ遠くへ飛ばします。
何もかもが懐かしいような気持ちがしていました。
この後舵を取っていたコック長から不意に、
「やってみますか?」と言われた時
「はい!」
という返事が間髪入れずに出ました。
三人しかいなかったから、行きにタックする時などは
ジブシートをリリースしたり、引いたりする機会がありました。
でも、これらは実はコック長が一人でもできることなのです。
もたもたしていたら、すぐに 先にやられてしまいます。
でも舵は持ったら、渡さない限り、手中にあります。
もちろん急に風が出て来て、
「替わりましょう!」
といわれたら、すなおに速やかに渡しますが、、、。
コック長の撮ってくれた”証拠写真”です。
こののちずっと程よい風が吹き続けていたので、
着岸前まで舵を握っていました。
「影があって気持ちよかったでしょう。」
ヨットから下りる時すぐにガレージの人にいわれました。
みんなそれぞれ夏の海上の楽しさと共に、
どうしのぎようもないほどの暑さ、
日影 の有難さは身に染みて知っているのですよね。
2013-08-21 10:56
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一緒にセーリングを楽しませていただきました。
こんな楽しいひととき、
白き帆に流れる風に秋忍び居り
コック長さんの俳句は写真とぴったり合っていました。
by ちはやママ (2013-08-23 00:07)
ブルーノートは、練習モードがすぐにせーリングモードに切り替わるのですが、そのおかげで私なども乗せてもらえてるのかもしれません。
島が見えると泳ぎたいような日でしたが、それでもコック長の俳句の通り、風は少し涼しくなっていたように思います。
by reiko (2013-08-23 22:17)