お隣のゆうこさんのこと [雑記]
お隣は4人家族で、家族の数だけ車があります。
それで、おじょうさんのゆうこさんの車は近所の駐車場に置いてあります。
毎朝仕事に出かける時、ゆうこさんは家の前をかっかっかっと走ってゆきます。
夫は新聞を読んでいても、その音を聞くと、
「ゆうこさんが、又走って行くよ」と笑って教えます。
10年前に越してきて、はじめて回覧板を持って行った時、チャイムをおすと
「ハーイ」と大きな明るい声がして、走る足音がして
現われたのが、たしか中学生になったばかりぐらいのゆうこさんでした。
なんと明るいすてきな笑顔だったことか。
越してきたばかりの隣人に会うチャンスを、待っていたかに見えました。
その顔を見たとたん、いい所に越して来たのだなあと感じました。
我が家の子どもたちはもう巣立っていましたし、
ゆうこさんとはあまりゆっくりお話する機会はありませんでした。
でも留守をする時、飼っていた犬のご飯や、花の水遣りを
おねがいしてお世話になったりもしました。
ゆうこさんが家をはなれて学校に行ってからは、
出会う機会も少なくなりました。
いつの間にか大人になったゆうこさんの笑顔は
少ししっとりしたお姉さんのそれになっていました。
それでも、かっかっかっという走る足音が聞こえると
「ほらほら又、ゆうこさんが走っていくよ。」
「足音聞くだけでも可愛いねえ。」
「いそいで、いそいで、おくれる、おくれる。」などと、陰で勝手な掛け声かけたりしては、
音につられるまま、決まったように笑い合っていたのでした。
明日の日曜日はゆうこさんの結婚式です。
2011-04-16 02:09
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コメント(2)
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おめでとう!
by kentaro (2011-04-18 01:32)
ありがとう!と私が言うのはおかしいかな。
でもうれしいです。
by reiko (2011-04-18 12:51)