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ひっこしたみはるちゃん [雑記]

先日,玄関のチャイムがなって、
出てみたら、近所のあやのちゃんとみはるちゃんが
お母さんと一緒に立っていました。

なんだろうと思ったら、明日おひっこしをするというのです。
「明日ですか!」
と言ったら、あまりに急なので一瞬どうしようと動揺しました。

おととし、長い夏休みをとりに娘一家が揃って帰ってきた時、
ちょうど孫と同い歳のみはるちゃんの家のチャイムをおして、
一緒に遊んで欲しいとお願いしたのが、親しくなるきっかけでした。

あやのちゃんは、みはるちゃんより6歳も年上ということもあってか
小学生だったけれど、5歳のみはるちゃんの保護者のように見える時がありました。

あやのちゃんがやさしいのをいい事に、孫が遊ぶうちに調子づいて、
度を越したいたづらしても、鷹揚にかまえて、ゆったり相手をしてくれました。

それも無理に我慢しているのではなく、寛容な性格からなのが見てとれました。

そんなお姉ちゃんのいる末っ子のみはるちゃんは、
何でも思いの叶うわが天下を信じているふうに見えました。

みはるちゃんの家の前を通って、車で出かけたり、帰るときに、
子どもたちが集まって遊んでいるところに、行き合わせた事が何度もありました。

すぐには誰か見分けられないでいる私に、二人とも手をふってくれて、
みはるちゃんは時にちょっとだけ、車を追いかけるふりをして、、
多分お姉ちゃんにたしなめられたでしょう。

居間の出窓は、お隣の庭と道路越しに、
みはるちゃんの家の玄関先が見える方向にあります。
すそより短めのレースのカーテンを引いたままで、鉢をならべているので、
普段はそこから外を見ることはありません。

偶然に一度だけ、玄関からひとりで出てきたみはるちゃんの姿が
目に入った事がありました。

あっと思って見ていると、道路に出たみはるちゃんは、持ち出した傘を広げて
それをさしたり、たたんだり、手で高く持ち上げたり
肩にかけてくるくる廻してみたり、自分もゆっくり廻ってみたり、
一人でいろいろしていました。

小雨が振り出したところだったので、様子から
新しく買ってもらったばかりの傘をさす機会を、待っていたのかなと思いました。

傘は、ピンクと白い布が傘の骨を境目にはぎ合わせてあって、
ウサギの顔の絵が2箇所くらいに描いてありました。
きっと、「これ!」と自分の思い通りの傘を買ってもらったのだろうと想像しました。

私が見ていることを知らないで、みはるちゃんが自分の世界に浸っていると思うと、
少し気が咎めましたが、目が離せず
気の済んだみはるちゃんが、家の中に入ってゆくまで、盗み見を続けてしまいました。

引越しの朝、お母さんにその時の事を話しましたが、
みはるちゃんの可愛らしかった様子を、上手く伝える事はできませんでした。


成長の早い時期だから、今度会う時は、
あやのちゃんもみはるちゃんも、ぐんと大きくなっているのでしょう。



横顔.JPG






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