中央道
恵那山に別れを告げて、中津川で下りた中央道へもどります。
妻籠を通って、飯田山本インターから入ることにしました。
山道の途中に”雄滝 雌滝”という標識がありました。
階段を下った、小さなひっそりした空間に、二つの小さな滝がありました。
中央道を初めて通ったのは、随分昔のことでした。
南アルプスの山が見えた時の驚きは、
その時は言葉になりませんでした。
今回はこうした景観を巡って、様々な思いがうかびました。
こうした見通しを、こんなにやすやすと見られるのは
高速道路が通ったからでしょう。、
山に抱かれた広い盆地のような地形の街や郷が、次々現れるては去ってゆきます。
山に守られているように見える郷には、
桜だけでなく、花盛りの大きな木がたくさん植えられています。
傾いた陽を受けて、花の色が優しく、春爛漫の景観です。
、
窓の外に、これでもかこれでもかと言った風に繰り広げられる景色に、
ついつい、ため息交じりの感嘆の声が出てしまいます。
そのたびに笑っていた息子の口からも
「ほんと、桃源郷のようだね。」 という言葉がでました。
残念ながらそうした景色は撮っていませんでした。
「たぶんあれは、木曽駒、、」
と聞いた山の姿は、左手の近景に遮られては、見え隠れしていました。
ドライブインから見えた甲斐駒
仕事で、この道路を毎日のように通る人もいるのでしょう。、
走る車から、アルプスの山々をいつも見ていて、
この景色でも、当たり前になることがあるのだろうか、などと想像しました。
古くからの親しい友人が、親の世話の為帰っている街を、通り過ぎる時になって、
こんなに近くを通っているのに、と思うと、
会えないことが、無性に残念でした。
その日偶然、家に電話をしてくれていた友人は、夫から
「今頃、そのあたりを通っているんじゃないかなあ。」
と聞いたそうです。
「今、側を走っている、」とメールしたら、
すぐに、電話が入りました。
サービスエリアで、街を眺めながら、
今見ている景色の、どこかにいるのだと思って味わった、切ないような気分が、
いつか、この街を尋ねようという、計画の中に解消しました。
2014-04-22 23:11
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