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遊ぶさかな    [雑記]

昔、夫が釣にのぼせていた頃,
連絡船で島に渡って、
降りた港の、桟橋から釣をするのに同行した事があります。

桟橋をぶらぶらしていて、水の中を見ていたら、
何かの稚魚か、小さなメダカくらいの魚が、
水面すれすれのところを、1匹で泳いでいるのが目に入りました。

深かったのか水の色は暗い緑色で
そんな中で小さな魚がたった1匹で泳いでいる光景は、
それだけでも私には珍しかったので、
じっと見ていました。

その魚はどうも、浮かんでいる爪楊枝のようなものに興味を示しているようなのです。
ちいさなしっぽをピリピリと振っていたかと思うと、なんと、
ぴょんとその爪楊枝をジャンプして飛び越したのです。

水音も聞こえないほど小さな魚のジャンプです。

それを見た時、魚があそんでいる!とびっくりしました。
と同時に、素敵な瞬間に遭遇したと思いました。

あんな小さな魚が遊ぶことなんて
想像したこともなかったのに、尻尾の振り方や、飛ぶ様子から
遊んでいるとしか見えませんでした。

そのあと、そう離れていないところに、今度は斜めに立って浮かんでいた
松葉か何かのような物を見つけて、
今度はその周りをぐるぐるまわっていました

途中で向きを反対廻りに変えたりして、
やはり、様子が嬉しそうにみえるのです。

後から、すこしはなれたところで、同じ種類の魚の群れが泳いでいるのをみました。
あんなに小さいのに、群れから外れて一人で遊ぶ魚がいる、
と思い、それも又驚きでした。

本当はちいさい事など関係ないのかもしれません。
自分が見えないものは、ないもののように思い込んでいただけで
そんな事、見知っている人にとっては
あたりまえのことなのかも知れないと思います。

でもそれ以前も以後もそんな魚を見たことがないので、
今でも、本当はどういうことだったのだろうと、思います。

もう一度でいいから、そんな光景に遭遇したいとも思っています。



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コメント 2

Ayuni

毎日楽しみに読ませていただいています。

そんな小さな魚が広い海の中で群れから離れるなんて、大冒険だったでしょうね。その魚、人間で言うと好奇心旺盛でなんでもチャレンジしてみるといった性格の持ち主のようでちょっと羨ましく感じました。きっと群れに帰ってからは、自分が今日どんなすごいことをしたか目を輝かせながら仲間に話したに違いないと想像してしまいました。
by Ayuni (2011-03-08 20:29) 

reiko

>Ayuimiさん、毎日読んでくださっているのですか。
ありがとうございます。
Koくんも、げんきですか?会いたいなあ。
 
by reiko (2011-03-08 22:09) 

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