金木犀 [雑記]
数日前の朝、隣の家の前を通ったら、
金木犀の香りが漂ってきました。
金木犀と分かる前に、急な朗報でももらった時のような気分になります。
金木犀が香る頃は、丁度残暑からの開放感をしみじみ味わう頃です。
心地よい涼しい風にのって金木犀の香りが流れてくると、
身も心も溶けそうになる事があります。
以前住んでいた家の玄関前の植え込みに金木犀の木がありました。
ある日玄関から出ると、花の香りがするので、
咲いたと思ったら、黄色い花はどこにも見えないのです。
蕾はまだ固くて、開花には間がありそうでした。
でも金木犀は確かに匂っているのです。
それで一生懸命探したら、
花びらが米粒より小さな花がたったひとつ、
まだ、色もはっきり染まらないままで咲いているのを、陰のほうに見つけました。
あんなに小さい花一厘が、これほどの香りを発しているのかと驚いた事を
金木犀の季節には必ず思いだします。
金木犀の香りにはもう一つ鮮やかな思い出があります。
高校生の時、週番の集まりから戻り、
みんなが帰った後の教室に入ったとたん、
金木犀の香りに文字通り包まれたのです。
ガラス窓越しに入った夕方の陽ざしが、教室の空気を暖めていて、
一輪挿しの金木犀も、花の色のように暖かい香りがしました。
のちに、それを追体験しようと、意図して試みたりもしましたが、
教室に入った瞬間のあの時の印象は、
不意に起きた事と無関係ではないのでしょう。
金木犀の香りが漂ってきました。
金木犀と分かる前に、急な朗報でももらった時のような気分になります。
金木犀が香る頃は、丁度残暑からの開放感をしみじみ味わう頃です。
心地よい涼しい風にのって金木犀の香りが流れてくると、
身も心も溶けそうになる事があります。
以前住んでいた家の玄関前の植え込みに金木犀の木がありました。
ある日玄関から出ると、花の香りがするので、
咲いたと思ったら、黄色い花はどこにも見えないのです。
蕾はまだ固くて、開花には間がありそうでした。
でも金木犀は確かに匂っているのです。
それで一生懸命探したら、
花びらが米粒より小さな花がたったひとつ、
まだ、色もはっきり染まらないままで咲いているのを、陰のほうに見つけました。
あんなに小さい花一厘が、これほどの香りを発しているのかと驚いた事を
金木犀の季節には必ず思いだします。
金木犀の香りにはもう一つ鮮やかな思い出があります。
高校生の時、週番の集まりから戻り、
みんなが帰った後の教室に入ったとたん、
金木犀の香りに文字通り包まれたのです。
ガラス窓越しに入った夕方の陽ざしが、教室の空気を暖めていて、
一輪挿しの金木犀も、花の色のように暖かい香りがしました。
のちに、それを追体験しようと、意図して試みたりもしましたが、
教室に入った瞬間のあの時の印象は、
不意に起きた事と無関係ではないのでしょう。
2011-09-30 06:19
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コメント(2)
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文章に引き込まれ、40年前に校庭の芝の上でみた夕暮れの空、あの場所に心が引き込まれました。
by kyonkyon (2011-10-01 20:02)
空はさぞきれいだったのでしょうね。
きれいな空は数え切れないほど経験しても、
特別な瞬間の鮮やかな記憶は、何十年たっても特別なのですよね。
by reiko (2011-10-01 23:47)