写せなかった雲の事 [雑記]
散歩道で
写真を撮るようになってから、
ちょっとハッとすると何でも撮ってしまう癖がついてしまって、
カメラを持っていないと、そのことを残念に思うことがよくあります。
以前ならたとえ美しい景色を見ても、珍しいものをみても
それは、心にとめることしかできないのが当たり前でした。
いつまでも覚えていたいと思っていても、
きれいだったという事としてしか思い出せない記憶がたくさんです。
本来それで良いはずなのに、
先日は「こんな雲、二度と見ることはないだろう。」
と、大事な機会を逃した気がしました。
大軍団と呼ぶに相応しい、
圧倒的な量の雲がみんな、とき色を混ぜた柔らかなピンクに
染まっていたのです。
空が真っ赤に燃えていて、
恐ろしいほどの夕焼けは何度か見たことがありますが、
この日は空中が、優しい色で埋め尽くされていて、
何もかもを包み込んでいるようでした。
雲はいくつもの大きな塊が集まったようになっていたので、、
普通なら重い色の夕暮れを迎えるような雲です。
それが染まっていたのは、ちょうど日の入るあたりだけ
雲が切れていて隙間ができて、
しかも上手い具合に入日が、反射していたのでしょう。
そんな条件がここまで整う時が
又いつあるのでしょう。
心残りを引きずる自分を慰めたのは
” どうせ撮っても、これは絶対表せなかった”
という、変な確信に満ちた負け惜しみでした。
2012-10-20 21:52
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コメント(4)
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左下のずっと遠くに大分県の姫島が見えていますね。
by シジュウカラ (2012-10-22 08:22)
そうですねうっすらだけど写っていますね。
姫島は、側を通ると長い形をしていましたが、こちらからだと、とてもシンプルな形ですね。
by reiko (2012-10-22 13:25)
「カメラを持っていないと、そのことを残念に思うことがよくあります」
よーくわかります。その気持ち。
カメラを持っていても、ああ、今のを撮っておけばよかった……と、
いつも思ってしまいます。
したがって、写真は増えるばかり。同じショットが。
by ちはやママ (2012-10-22 19:24)
うふふ。 カメラ持ってたのに、、とか
更には 撮ったけど、、とか、、。
でもあきらめることも上手くなりました。
そんなことが上手くなっても自慢できませんね。
by reiko (2012-10-22 20:46)