右田ヶ岳登山 (2) [山]
勝坂コースを下りると、国道沿いの歩道に出ます。
いつも、山を下りてから車までの道は
時折山を振り返ってはあそこに登って来たのだという満ちたりた思いと
受けた感動の余韻にひたりながら歩く楽しい道になります。
無意識でも緊張している岩山などを下りた後は
例え疲れていても、足元を気にしないで歩ける平らな道が、
どんなに歩きやすいかを再確認します。
この日さらに楽しく思えたのは、
道沿いの家の庭の花が
最後の道を出迎えてくれたように感じられる
春の夕方だったからでしょう。
暖かな春風が下では優しく吹いていました。
もうほとんどの花を散らした葉桜は、新芽の色の中では
目を引く色合いでした。
花盛りの八重桜のとなりで、藪椿はまだたくさんの花を残していました。
「あそこを、ああいう風に、通って来たんですよね。」
下りで振り返るといつも、本当にあんなに歩いたのかしらと思います。
「小梅でしょうか、、それとも今から大きくなるんでしょうか、、」
季節を思えば、これから大きくなるのでしょうね。
歩きながらよそのお庭の花見
やわらかな逆光が、夢の中の風景のように見せて美しい
昔はここは小川がながれていたのでしょうか
今はコンクリートの川床ですが、
浅い水が細かな波を作って、太陽を反射しながら、
せせらぎの音をたててながれていました。
人家の前の小さな溝
まだ葉をつけない道沿いの大きなけやき
歩くに連れて、山が姿を少しずつ変えてゆく
帰りの車から
「さっきはあそこにいたんですよね。」
やっぱり少し不思議な気がします。
2013-04-12 07:57
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