SSブログ

湯けむりヨットレース Ⅳ レース ② [ヨット]

2013_10_13_1435.JPG


    最初のマークを回る前から目を引いた真紅のスピン。
  青い海、緑の山を背景に、大胆で堂々とした姿を見せた悟空でした。       
  
            悟空はお猿さんだから、赤にしたのかなあ、、。

 


R10;52;23.JPG









R10;53;16.JPG







R10;57;22.JPG

         黄色いパルはジェネカーも黄色。その色が海面に揺れてきれいでした。

           おっと。これは追い越されている場面でした。




R10;57;53.JPG

       良い調子で最初のマークをターンしたのですけれど、
               ジェネカーをあげる時手間取りました。
          
      

      風も弱かったので、船足を回復するのにも時間がかかり、
           パルとデイジーには、おいてけぼりをくってしまいました。
                     



R11;00;03.JPG


            
        


R11;23;03.JPG


        


R11;29.JPG

   11;29
(3の数字のマークの浮きは空気が抜けてつかえないとききました。
          代わりが”5”だったのですね。)
     この日のコースは、
          スタート、2,5、4、2、4でフィニッシュの順でした。 



   5のマークを回った頃は、パルやデイジーの姿も遠くなっていて
     あーあ、、といった空気が暫くの間船上を漂っていました。

         でも、「後ろの何艇かは食らいたいね」 とコック長が口にすると、
               新たな目標に、再び活気づきました。



R11;43;25.JPG


      綺麗なスピンの行列

   スタート後から違うコースを取った集団は、風に恵まれなかったのか
         まだだいぶ後ろの方でした。
             前からも置いて行かれたので、
                   このころはひとり走っている感がありました。 
   

      
R11;59.JPG

   11;58
三番目に回ったマーク

     



R12;0029.JPG


   ここからの登りは先を行ったヨットとは、方向の違うコースを採りました。
       
         そちらには、沖で漁をしている船がいたので、
      その、前が横切れるかどうかで、やり取りがありました。

        結局は、うまくその前を通ることが出来ました。、
        
    
       その後、最後に回ることになっている2番の印のマークが、
           元あった位置に見つけることができなかったので、
        そのままのコースを走りながら、皆がマーク探しをしました。
      

         
      


    
R12;22.JPG


    やっとマークも見えて目標が定まってみると、
       
     「 ひょっとしてこれ、一度もタックなしに回れるんじゃない」

     「いやあ、ほんと、このままなら、それありそうだよ」



     「もしかして、あそこの3ッつ食えるんじゃない?」
         
        その中にはパルもデイジーもいました。

     「いや、あっちのいれると、4っつ、、」
          

     「又、とらぬ たぬきになっちゃうかなあ」

     こんな調子で、ワイワイ
     このレース中、タックなしのターンと、皮算用に熱中して皆が最も沸き立った時でした。

    良い風に乗って、そのままぐんぐんヨットは皆の夢を乗せて走ったのです。

         そして始めは半信半疑の希望的観測が
            こののち二つとも本当になったのです。      

             

R12;30;14.JPG

  12;30

   これは「あそんでやらな」かったクラリスフォルテ、
   私たちがマークに着く4分前、すでに廻って来てゴールに向かっているところで
      すれ違っていました。

     (これがクラリスだと知ったのは、後からですが。)



R12;31;33.JPG

        その1分半後、悟空と行き交いました。






R12;34;14.JPG

12;34
     そして
   
    本当に一度もタックなしにマークをまわったのです。
      回るときはきりぎりでした。

   「下ヒール作って!」という声に少しでもと、カメラを持った手を海の上にのばしました。
           
     セイル交換はゆっくり落ち着いてからにしようという事になっていましたから、
     回ることだけに専心して、回りきった時は船内に歓声があがりました。




R12;36;52.JPG

      
    そして、これが、パルとデイジーを後ろに見た最後の写真です。


   この後は、写真が撮れませんでした。
   そういう状況になったのです。

   ジェネカーに交換しようとしている時、
   セイルを、海に落としてしまったのです。
   それを回収しようにも、それもスムーズに行かず、
   手違いが重なり、連鎖的にいろいろな事が起こりました。
   

   これまでも、金具がとんだり、セイルが破れたり、
   ブルーノートは、コック長が自慢(としか聞こえない)するように
   ありとあらゆる難儀を経験しています。

   どんなことがあっても、後からは楽しい思い出話に変わる
   難儀のうちのいくつかを実際に目にしてきて、そう思っています。、
   でもこの時ほど、どうしたらいいのだろうと感じたことはありませんでした。   

   どれだけ時間がたったのか、
   ここでレースからリタイアするのだろうと思ったぐらいでしたが、
   セイルを回収したら、ジブセイルをもう一度あげて
   ヨットは、再びゴールへ向けて進み始めました。

   
    

    「やあっぱ、たぬきだったねえ。」

    「でも、たのしかったじゃない!」  とコック長が口火を切りました。

    みんなも少しずつショックから立ち直り冗談が出はじめました。

    

   
    

R13;18;43.JPG

13;18;43
      
       ゴールラインを通過した時に聞こえるホーンは、
               昔のお豆腐屋さんのような、口で吹くラッパだと思い込んでいました。
   
         
            同型艇のクラリスフォルテは優勝 (ご夫婦のダブルハンドで!)
                  パルは6位
                  ブルーノートは12位でした。
 
            



nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 3

コック長

ほんとデイジーとパルと抜きつ抜かれつを繰り返して遊んだのは楽しかったですねえ
パルのオーナーも楽しかったねって言ってましたもんね
また”トラ”ブルーノートの逸話が増えちゃったですけどあんだけジェネカーでトローリング?して12位は大健闘でしょ?って思っちゃうから前にいけないのかな・・・

by コック長 (2013-10-25 19:47) 

ちはやパパ

湯けむりヨットレースを楽しんでいただけたことを嬉しく思います。
それと別府や日出方面を背景にヨットが風を受けて走っている姿を美しく撮っていただいて、これも何よりありがたいです。
別府の良さを再確認できました。
ヨットはホントに楽しいですね。
by ちはやパパ (2013-10-25 22:41) 

reiko

25日から出掛けていましたので、お返事遅れて失礼しました。
今回いろいろなヨットの写真撮っていましたので、ああきっとこれだけのヨットの数だけストーリーがあるのだろうなあと感じました。ブログだと遠慮もあって全ての事を書くことはできませんが、トラブルーノートをモデルにして自由に書いたら、それはそれは面白いストーリが書けそうです。ね。
コック長へ

ちはやパパさん
何も分からないままレースに参加して来て、参加するたび新たにいろいろなことをたくさん学んでいます。
お世話くださっている方々のご苦労のおかげさまで、あんなにたくさんのヨットが集って、ひとつのレースをさまざまに体験しました。ほんとうに素敵な光景でした。
どうもありがとうございました。

by reiko (2013-10-28 20:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。