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風速30メートル [日誌]

    風が強い日だとは思っていたが、
  いつも通る道路では、そこまでに感じていなかった。

    珍しいことだけれど、シーホースでコーヒーでも飲んで帰ろうか
        と、夫が言い出した。

    珍しいことは好きだから、気持ちが弾んだ。

    道が海の見えるところに出ると、急に風当りが強くなった。


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        (写真は露出まちがい。でも雰囲気はむしろ近い)


   いつも見える蛇島(さしま)のあたりは、
    島の岩に波が打ち付けるだけでなく。
     島の舳で出合った波と波が、ぶつかって高く飛沫を散らしていた。

    そんな様子を見たのは、はじめてだった。






R007.JPG






シーホースにつくと、
   「こんなデッキが濡れるような波は、初めてですよ。」と説明された。
                     
                  弾んだ声に聞こえた。

R008.JPG





   瀬戸内で、しかも島に囲まれたこのハーバーは、
     台風の時でも、こんな波が打ち付けることはないのだそうだ。

    そういえば、台風が近づくと、他所のハーバーからここへ避難する船もある。




 
R013.JPG




          「風速が30メートルありましたからね。」

             コーヒーを運んで来てくれた別の人の声も
                        自慢しているように聞こえた

R018 (2).JPG

      
     コーヒーを飲む間、他には誰も来なかった。





R022.JPG




 

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