初春 [草木]
南京ハゼの木を初めて見たのは、20年前ぐらい前に
正月休みに出かけた地でだった。
青い空をバックに、ポップコーンがはじけたような印象の
白い実が目に入った途端
幸福感がはじけたような気持ちになった。
同じ条件の空で、この木を見ると
その時の事を思い出す。
これまで何度も思い返したからだろうか、
心に、特別気がかりな事がない時は、
特別に良い事がなくても、
条件反射のように、同じ気持ちを味わう。
今回は”初春”という言葉が浮かんだ。
新しい年が巡って来た。
裏庭のモクレン [草木]
花春に咲いたモクレンが
今頃また花を咲かそうとしていました。
強い日差しの中の花を撮っているうちに、
手前の濃い葉陰の木漏れ日に目が止まりました。
風が吹いていて、葉の影も光も揺れて定まらずきれいでした。
ヨウシュヤマゴボウ [草木]
バニヤンツリー [草木]
ヤシの木 [草木]
ハワイの空港で、
別便でアメリカ本土からやってくる、
先輩格の友人を待つ事になっていました。
空港のビルの外側にある、小さなコーヒースタンドを教えてもらい、
そこの椅子にかけて時間までゆっくり待つことにしました。
初めて聞く鳥の美しい声が、初めての場所にいることを感じさせました。
スズメやハトが、餌をもらえるかとすぐ近くまで来るので、
それを観察したりしていました。
見たこともないほど背の高いヤシの木は初めから目に入っていましたが、
木自体は珍しいわけではないので、
はじめはその木が揺れるのを見るともなく見ていました。
風が吹きわたっていました。
葉が翻るさまは、まさしくフラダンスの手の動きでした。
葉を落としながらどんどん高く伸びた木が
大きくゆっくり揺れるさまは、フラダンサーの腰の揺れと同じでした。
風のリズムを感じさせて、優雅なヤシの踊りをこのままずっと
見ていたいと思いました。
見る物の多くない場所で、少々長い待ち合わせの時間、
退屈しませんでした。
(写真はすべて、後から撮ったものです。)