釣り風景 上関で [日誌]
お天気に恵まれて、随分前から約束していた”一緒に釣り”がやっと実現した、
仕事仲間の老人と若者
上関へ来ました。
携帯で連絡があるまで、写真を撮るなり、適当なところに停めて本でも読むつもりでした。
釣りをしている対岸にあたらしい駐車場ができていたので、
そこに入って、車を停めました。
二人の会話する声は何を言っているかわからないけれど届いていました。
向こうは此方の事に気がついていないようなので、
大きな声で呼んでみましたが、
風がこちらへ流れているせいか
届きませんでした。
向こうで気が付いたのは大分経ってからの事でした。
夕方から雨という予報がほんとうだろうかと思えるような
良い天気で、このところ厳しかった寒さもゆるんで、
車の中でぼんやり景色を眺めていると、
日向ぼっこでもしているような気分になります。
持ってきていた本も読まず、海を見ながら考え事などしていました。
しばらくたって対岸を眺めた瞬間、
あれ?と思いました。
ああ、又あれだ。
岸壁が風もよけてくれて、
さぞ気持ちがいいのだろうなあ、、。
老人は例によって、「ああ、たのしかった。」と言っていました。
若者も、釣り糸垂れただけでたのしかったと言っていました。
最近できた上関の道の駅で、
新鮮なおさかなを買って、帰りました。
初冬の夕暮れ [風景]
ゆっくり散歩していたら、
何となく目指していたところに、行き着く前に暮れ始めた。
山道を歩いていて、暗くなると心細くもなる。
この辺で引き返えそうか、、、
刻々と光の変わってゆく、良い時間の中を車まで
やはりゆっくり歩いた。
冷たい夕暮れ [雲]
数日前から急に冬の寒さになりました。
夜は雪になるかもという予報を聞いていました。
夕方空が美しい色に変わった時、眺めた雲は
ほんとうに雪を降らせそうだ、、と思わせました。
外は空気が冷たくて、身の締る思いがしました。
大きな塊りになった厚い雲が隙間なく夕日を遮って、
手前の風景を色の無いものにしていました。
雲を縁取る光は輝かしく、その下方に沈んだ太陽を反射している雲は
柔らかな色に映えていました。
向こう側は、広い雲の原一面が、まぶしい世界なのだろうと想像しました。
夜は雪になるかもという予報を聞いていました。
夕方空が美しい色に変わった時、眺めた雲は
ほんとうに雪を降らせそうだ、、と思わせました。
外は空気が冷たくて、身の締る思いがしました。
大きな塊りになった厚い雲が隙間なく夕日を遮って、
手前の風景を色の無いものにしていました。
雲を縁取る光は輝かしく、その下方に沈んだ太陽を反射している雲は
柔らかな色に映えていました。
向こう側は、広い雲の原一面が、まぶしい世界なのだろうと想像しました。
風速30メートル [日誌]
風が強い日だとは思っていたが、
いつも通る道路では、そこまでに感じていなかった。
珍しいことだけれど、シーホースでコーヒーでも飲んで帰ろうか
と、夫が言い出した。
珍しいことは好きだから、気持ちが弾んだ。
道が海の見えるところに出ると、急に風当りが強くなった。
(写真は露出まちがい。でも雰囲気はむしろ近い)
いつも見える蛇島(さしま)のあたりは、
島の岩に波が打ち付けるだけでなく。
島の舳で出合った波と波が、ぶつかって高く飛沫を散らしていた。
そんな様子を見たのは、はじめてだった。
シーホースにつくと、
「こんなデッキが濡れるような波は、初めてですよ。」と説明された。
弾んだ声に聞こえた。
瀬戸内で、しかも島に囲まれたこのハーバーは、
台風の時でも、こんな波が打ち付けることはないのだそうだ。
そういえば、台風が近づくと、他所のハーバーからここへ避難する船もある。
「風速が30メートルありましたからね。」
コーヒーを運んで来てくれた別の人の声も
自慢しているように聞こえた
コーヒーを飲む間、他には誰も来なかった。
いつも通る道路では、そこまでに感じていなかった。
珍しいことだけれど、シーホースでコーヒーでも飲んで帰ろうか
と、夫が言い出した。
珍しいことは好きだから、気持ちが弾んだ。
道が海の見えるところに出ると、急に風当りが強くなった。
(写真は露出まちがい。でも雰囲気はむしろ近い)
いつも見える蛇島(さしま)のあたりは、
島の岩に波が打ち付けるだけでなく。
島の舳で出合った波と波が、ぶつかって高く飛沫を散らしていた。
そんな様子を見たのは、はじめてだった。
シーホースにつくと、
「こんなデッキが濡れるような波は、初めてですよ。」と説明された。
弾んだ声に聞こえた。
瀬戸内で、しかも島に囲まれたこのハーバーは、
台風の時でも、こんな波が打ち付けることはないのだそうだ。
そういえば、台風が近づくと、他所のハーバーからここへ避難する船もある。
「風速が30メートルありましたからね。」
コーヒーを運んで来てくれた別の人の声も
自慢しているように聞こえた
コーヒーを飲む間、他には誰も来なかった。
とおの山 [山]
日曜日、
友人たちと、とおの山に登った。
他の二人は最近何度か登っていたが、
私はもう十年以上、とおの山には登っていなかった。
午後から雨になると予報が出てた。
早く出かけないと、、、といいながら、、出遅れて、
登山口に着く前から、雨は降り始めていた。
誰も中止にしようとは言い出さなかったので、
そのまま登って行った。
写真はあまり撮らなかったが、
撮ったものも、ちゃんと撮れていなかった。
山頂には屋根のついた休憩所が出来ていた。
前々から一緒に登ろうと誘っていた友達とは、初めて一緒に登ったので、
あたりの薄暗い景色を見ていても、気持ちが弾んでいた。
木の枝に並んで下がっている雫が、
枝を伝って流れて行きながら、繋がったりり離れたりする様子が
たのしげに見えた。
「きれい!」
「え? あっちの何見てそう言ってるんですか?」
若い友人は、どちらかと言うと追及するような語調で聞いてきた。
何か具体的に答えないといけない気になって、
「あの、たくさんぶら下がった雫が光って、、、」
「あああ、 それなら分かります、きれいです。」
この山頂から一望できる周南市は、
雨にけぶって、モノトーンの風景だった。
下りてから、友人家によって、スパゲティをよばれた。
前日に作っておいたというミートソースは、
懐かしい味がして、とても美味しかった。
今年の紅葉のこと [日誌]
今年は、紅葉が格別にきれいだった。
十年に一度の美しさだそうだと、誰かの口から聞いたけれど、
山だけでなく道路際の草まできれいな色合いに染まっていた。
クサギや、山イチジク、山芋などの黄色い葉が
例年よりたくさん目立って、
それが山の緑や赤や茶と混じって
今年の紅葉を一層美しく見せているように思えた。
その色合は、深く鮮やかで、沁みるように感じられた。
紅 黄 緑に、ススキの白が混じっているところがあった。
あまりの色の取り揃えに、笑ってしまいそうなくらい、
賑やかな彩だった。
ちょっと車を停めて撮ればよかったのに、
先を急ぐことが多く、
なかなか写真を撮ることはできなかった。
いちどだけ、通りかかったダムサイトの紅葉があまりに見事な色合いだったので、
次の日、撮りに出かけた事があった。
ところが、その日は曇って、雨まで降りだして、
前日光の中で見た色合いとはあまりに違っていた。
近いうちにきっと、、と思いながら一日一日が過ぎて、
そののちは雨が何度も降り、
強い風が吹いて、
様子がすっかり変わった。
写真には残らなかったけれど、
期間も長かったので、
今年は紅葉を堪能した、という思いが残った。
十年に一度の美しさだそうだと、誰かの口から聞いたけれど、
山だけでなく道路際の草まできれいな色合いに染まっていた。
クサギや、山イチジク、山芋などの黄色い葉が
例年よりたくさん目立って、
それが山の緑や赤や茶と混じって
今年の紅葉を一層美しく見せているように思えた。
その色合は、深く鮮やかで、沁みるように感じられた。
紅 黄 緑に、ススキの白が混じっているところがあった。
あまりの色の取り揃えに、笑ってしまいそうなくらい、
賑やかな彩だった。
ちょっと車を停めて撮ればよかったのに、
先を急ぐことが多く、
なかなか写真を撮ることはできなかった。
いちどだけ、通りかかったダムサイトの紅葉があまりに見事な色合いだったので、
次の日、撮りに出かけた事があった。
ところが、その日は曇って、雨まで降りだして、
前日光の中で見た色合いとはあまりに違っていた。
近いうちにきっと、、と思いながら一日一日が過ぎて、
そののちは雨が何度も降り、
強い風が吹いて、
様子がすっかり変わった。
写真には残らなかったけれど、
期間も長かったので、
今年は紅葉を堪能した、という思いが残った。
葉をおとしたモクレン [草木]
ダムサイトの公園で、葉をすっかり落とした木の
枝ぶりと、まだ少し残ったおおらかな線の葉の具合が
リズミカルでたのしかったので、
落ち葉を掃き集めている人に尋ねたら、
モクレンとのことでした。
大きな木なので、花が咲いたら、さぞ見事なことでしょう。