ヨットの忘年会 [ヨット]
以前は、ヨットレースの後、反省会(レース前の予定メールでは”祝勝会”)と称して
ブルーノートのメンバーだけで集まっていましたが、
最近は他のヨットのメンバーとも集まる機会があり、
今回コック長は、近隣でヨットに乗っている仲間みんなに
忘年会の呼びかけをしました。
場所はコック長の診療所の、喫茶室
コックをしているコック長
この日のメインメニューは、豚の三枚肉と白菜の蒸し物
アルパインの有井さん調達の猪肉をつかったポトフ
炊飯器で作るピラフ
食材の味が生かされてとても美味しかったです。
おつまみは持ち寄りだったので
いろいろなものが回ってきました。
ピンクパンサーに乗っている野田さんが
この日釣ってきて、この場で裁かれた鯵のお刺身は
鯵とは思えないほど身が引き締まって絶品でした。
ついでに撮ったコック長のおもちゃ この日はここが荷物置き場になっていました。
お腹に食べ物もアルコールも収まってから撮った集合写真
お得意の技(?)を披露している布田さん。
仕事で行き来が多く、滞在中にはヨットレースにも参加するマレーシアに
この春買ったヨットを秋の終わりに運ばれたと聞いていました。
同行されたピーターの松原さんには、
この日車に乗せてもらって来る途中
いろいろ質問しました。
遅いシーズンに台風が来たので、沖縄で足止めをくったそうで、
沖縄を出発してからマレーシアまでは28日間の旅だったそうです。
ずっと沿岸を見ながら行くのかとたずねたら、
フィリピンのあたりは、海賊に襲われないように、沿岸を避けて通ったから、
島影も何も見えない広い海域を何日も航海したのだそうです。
海賊がいることは知ってはいても、現実的なイメージは持てなかったので、
びっくりしました。
マレーシアに住んでいる日本人二人を加えて四人の船旅は
「 いろいろたのしかったですよ。」
いろいろを又ゆっくり聞きたいです。
「いいなあ」と羨ましがる声が、会場でも聞こえていました。
ヨット乗りの夢は広がった事でしょう。
、
お名前だけ聞いていて、初めてお会いする方も多かったので、
いろんなお話しが伺えるかなと、行く前は思っていましたが、
最初に声をかけていただいた席についたら、そこでのお話しに引き込まれて、
それぞれの席で弾んでいるお話には、
割って入る切っ掛けもつかめないままでした。
キッチンのあたりをうろうろしている時、
ピーターの近間さんとコック長が立ち話をしているところに行き合わせました。
今年の湯煙レースの終盤、流れたセイルを巡って騒然となった時、
コック長が受けたブームパンチの事を巡ってでした。
あの場では、具体的にはどういうことが起きたのか分からず、
それを尋ねることもできないまま、動揺していた私は
すぐには気持ちの整理がつかず、記録の為の記事を書くこともできませんでした。
突発事故のように見えましたが、
近間さんは、「たとえどんな事態でもあっちゃあいけんこと」
と言われて、ヘルムとしての自分の責任を強く感じてらしたようでした。
今回コック長がセイルを流したのは自分の責任だと具体的な状況を教えてくれて、
近間さんも海に落ちたセイルが、スクリューの方に流れるのを
必死で食い止めようとしていたことなど説明してくれました。
(そうなると、もうどうしようもなくなるんです。とコック長が付け加えてくれました。)
やっとどういうことがおきたのか、自分なりに理解できました。
ブームパンチの事は
「あれは、誰のせいでもないんです。」とコック長がにこやかに
説明してくれようとするのを聞いていたら、
ちょうどそうしたやりとりが交わされている場面に
行き合わせた幸運が嬉しくなりました。
レース転回の楽しかった事が次々思い出すままに語られました。
晴れた海の上を、程よくヒールして快走するブルーノートがまざまさ浮かびました。
湯けむりレース Ⅴ レースが終わって [ヨット]
これはヨットレースの朝
前の番泊まった大分から別府へ向かう時、
駅に差し込む朝の光がきれいだったので、
発車間際、ドアの閉まる直前に電車から、シャッターを切った写真です。
レースの朝の一枚目の写真でしたが、記事は港から始めました。
今回は帰りの回航のヨットには都合で乗らず、電車で帰りました。
ヨットで迎える”夜明け”にはとても未練がありました。
レースから帰ったら、雑事に追われて記事を書く時間が取りにくかったので、
レースの事まで書いた今、
レース後の事はいつか書ける時が来たら書くつもりで、
この記事でスペースの確保だけしておきたいと思いました。
レースを中心にそれ以外に、たくさんの体験をするのはいつもの事で、
少し慣れてきた今でも、一回一回驚くような事が起きます。
まだ言葉にならない事どもが形を取るのを待とうという気持ちがしています。
湯けむりヨットレース Ⅳ レース ② [ヨット]
最初のマークを回る前から目を引いた真紅のスピン。
青い海、緑の山を背景に、大胆で堂々とした姿を見せた悟空でした。
悟空はお猿さんだから、赤にしたのかなあ、、。
黄色いパルはジェネカーも黄色。その色が海面に揺れてきれいでした。
おっと。これは追い越されている場面でした。
良い調子で最初のマークをターンしたのですけれど、
ジェネカーをあげる時手間取りました。
風も弱かったので、船足を回復するのにも時間がかかり、
パルとデイジーには、おいてけぼりをくってしまいました。
11;29
(3の数字のマークの浮きは空気が抜けてつかえないとききました。
代わりが”5”だったのですね。)
この日のコースは、
スタート、2,5、4、2、4でフィニッシュの順でした。
5のマークを回った頃は、パルやデイジーの姿も遠くなっていて
あーあ、、といった空気が暫くの間船上を漂っていました。
でも、「後ろの何艇かは食らいたいね」 とコック長が口にすると、
新たな目標に、再び活気づきました。
綺麗なスピンの行列
スタート後から違うコースを取った集団は、風に恵まれなかったのか
まだだいぶ後ろの方でした。
前からも置いて行かれたので、
このころはひとり走っている感がありました。
11;58
三番目に回ったマーク
ここからの登りは先を行ったヨットとは、方向の違うコースを採りました。
そちらには、沖で漁をしている船がいたので、
その、前が横切れるかどうかで、やり取りがありました。
結局は、うまくその前を通ることが出来ました。、
その後、最後に回ることになっている2番の印のマークが、
元あった位置に見つけることができなかったので、
そのままのコースを走りながら、皆がマーク探しをしました。
やっとマークも見えて目標が定まってみると、
「 ひょっとしてこれ、一度もタックなしに回れるんじゃない」
「いやあ、ほんと、このままなら、それありそうだよ」
「もしかして、あそこの3ッつ食えるんじゃない?」
その中にはパルもデイジーもいました。
「いや、あっちのいれると、4っつ、、」
「又、とらぬ たぬきになっちゃうかなあ」
こんな調子で、ワイワイ
このレース中、タックなしのターンと、皮算用に熱中して皆が最も沸き立った時でした。
良い風に乗って、そのままぐんぐんヨットは皆の夢を乗せて走ったのです。
そして始めは半信半疑の希望的観測が
こののち二つとも本当になったのです。
12;30
これは「あそんでやらな」かったクラリスフォルテ、
私たちがマークに着く4分前、すでに廻って来てゴールに向かっているところで
すれ違っていました。
(これがクラリスだと知ったのは、後からですが。)
その1分半後、悟空と行き交いました。
12;34
そして
本当に一度もタックなしにマークをまわったのです。
回るときはきりぎりでした。
「下ヒール作って!」という声に少しでもと、カメラを持った手を海の上にのばしました。
セイル交換はゆっくり落ち着いてからにしようという事になっていましたから、
回ることだけに専心して、回りきった時は船内に歓声があがりました。
そして、これが、パルとデイジーを後ろに見た最後の写真です。
この後は、写真が撮れませんでした。
そういう状況になったのです。
ジェネカーに交換しようとしている時、
セイルを、海に落としてしまったのです。
それを回収しようにも、それもスムーズに行かず、
手違いが重なり、連鎖的にいろいろな事が起こりました。
これまでも、金具がとんだり、セイルが破れたり、
ブルーノートは、コック長が自慢(としか聞こえない)するように
ありとあらゆる難儀を経験しています。
どんなことがあっても、後からは楽しい思い出話に変わる
難儀のうちのいくつかを実際に目にしてきて、そう思っています。、
でもこの時ほど、どうしたらいいのだろうと感じたことはありませんでした。
どれだけ時間がたったのか、
ここでレースからリタイアするのだろうと思ったぐらいでしたが、
セイルを回収したら、ジブセイルをもう一度あげて
ヨットは、再びゴールへ向けて進み始めました。
「やあっぱ、たぬきだったねえ。」
「でも、たのしかったじゃない!」 とコック長が口火を切りました。
みんなも少しずつショックから立ち直り冗談が出はじめました。
13;18;43
ゴールラインを通過した時に聞こえるホーンは、
昔のお豆腐屋さんのような、口で吹くラッパだと思い込んでいました。
同型艇のクラリスフォルテは優勝 (ご夫婦のダブルハンドで!)
パルは6位
ブルーノートは12位でした。
湯けむりヨットレース Ⅲ レース ① [ヨット]
スタート5分前、
スタートラインに向けてヨットが集まって来ています。
スキッパーを務めるコック長とヘルムスの近間さんは
どういうコースでスタートを切るか、話し合ったりしていました。
スタート
46艇が参加したとしうレースのスタートラインはとても混み合っていて、
どちらを向いてもすぐ側にヨットがいて、
その進む向きは、陸上競技のように一様ではないから、はらはらしていました。
まずますのスタートだったようです。
スタート7分後
三艇出ている同型艇のうち ”クラリスフォルテ”は「遊んでやらない」で
一騎打ちするつもりだったパルの姿は、早くから視界に飛び込んできました。
”黄色いパル!”なら私にもすぐ見つけられます。
互いに近いところにいて、これなら遊んでもらえそうです。
早くも楽しいレース展開になりそうな勢いでした。
光る海面滑るヨット
たくさんのヨットで賑わう海面
遠くから日数かけて回航してきたヨットもいるのです。
静かな海面に目をやると、一艇だけ、
他とは全く違ったコースを取ったヨットがいました。
一人で快走していたヨット
大勢で楽しそうなのもいいけれど、
これもいいなあ。
「ブローが入ります。」と聞くと、舳先の海面の黒く波立っているところを見ます。
「あと3艇身、、2艇身、、」
そうやって風をつかむと、ヨットが急にヒールして
船足が速くなる瞬間、
そしてその船足がどこまでも続きそうに、ヨットが快走する時
そんな風に運ばれている幸運に、気持ちが舞い上がります。
皆の声の調子も変わります。
いつも自分のヨットでヘルムスを務めている近間さんの舵とりも落ち着いていて、
ベテランの有井さんもコック長も甲板長もテキパキ動いて、
ヨットはタックをしても滑らかに向きを変えてスピードを落とさず走っていました。
最初のマークを回ったのは10時50分ごろ、
スタートから1時間近くも走っていたと知ってあとから驚きました。
いろんなシーンを一つ一つ思い返すと
それはそうだと思えるのですが、、、。
湯けむりヨットレース Ⅱ レースの朝 [ヨット]
レースの為に回航して出かけてゆくと、
”山場”はもちろんレースそのものにありますが、
回航中、、到着した時とその場面場面に独特の雰囲気があります。
晴れて澄んだ空気の中で、みんなが準備を始めている港には
やはりどこか張りつめているような空気が漂っていました。
出陣
「あそこらあたりの、緑がきれいじゃねえ」 という声をきいて
撮りましたが、そうやって眺めていて、今回は改めて
これは、古くからの観光地ならではの景観なのだと思いました。
どちらを向いても
レース海域に繰り出してきたヨットの姿は
それぞれに風景を作って美しく、心を捉えました。
スタート約5分前。
こののちあっという間に思い思いの場所にいたヨットは
スタート地点に集まってきました。
”山場”はもちろんレースそのものにありますが、
回航中、、到着した時とその場面場面に独特の雰囲気があります。
晴れて澄んだ空気の中で、みんなが準備を始めている港には
やはりどこか張りつめているような空気が漂っていました。
出陣
「あそこらあたりの、緑がきれいじゃねえ」 という声をきいて
撮りましたが、そうやって眺めていて、今回は改めて
これは、古くからの観光地ならではの景観なのだと思いました。
どちらを向いても
レース海域に繰り出してきたヨットの姿は
それぞれに風景を作って美しく、心を捉えました。
スタート約5分前。
こののちあっという間に思い思いの場所にいたヨットは
スタート地点に集まってきました。
湯けむりヨットレース Ⅰ 行きの回航 [ヨット]
予定より少し早目の7時前。別府目ざして出港です。
お昼過ぎに仕事が終わってから、電車で別府入りするコック長と、
留守番の師匠に見送られて
「いいなあ、いいなあ」を連発するコック長でした。
いつもヨットから見ている景色が、朝の空気の中で新鮮です。
オーナーとしてヨットには乗っていても、
レースは7,8年ぶりという有井さん。
昔は盛んに出かけて行ったと言われました。
行ってきまーす。
沖へ出ると、仲間のヨットが見えないかみんな目をこらします。
快晴でしたが、波がありました。
メインは揚げず、ジブだけ揚げて機走していました。
始めはオートヘルムで航海していましたが、
横波をうけたりして、ヨットが打ち付けられたりするので
途中から近間さんは
「サーフィングしよう」と舵をとりました。
ヨットだけでなくたくさんの遊びを経験している
近間さんは、どこからでも話が飛び出してきます。
その話ぶりは、身体まで大きく動いて生き生きとしています。
前回飛行機がヨットの真上を覆いかぶさるほどの機体を見せて通ったので、
又そんなことがあったら、写真を撮りたいと思って
大分空港が近づくと飛行機の事が気になりました。
そんな話をしていたら、まだ着陸しようとする飛行機が点にしか見えない頃から、
教えてもらえました。
この辺りがお昼頃でした。
海の上では景色はなかなか近づきませんが、
ここまで来るとあと一息という気分がします。
(右の方に点々とあるヨットがみえるでしょうか)
レース会場をめざして、関門方面からやってくるヨットの姿も見え始めました。
目の良い甲板長はこの時7艇まで数えていました。
小さくても、海上に複数のヨットの姿が見えるのは、なんとも嬉しいものです。
懐かしい別府の町がみえてきました。
海から初めて見た時は、あんなに小さな山だったのかと思いました。
今回はゆっくり眺めて、こんもりした森の奥行を感じました。
こんにちは。お世話になりまーす。
大きく二つに分かれた停泊場所のどちらへ行くか、
まず堤防の上から指示されました。
入ったふねの連絡が行くようで、
近づくと、桟橋の上からガイドがありました。
見ると停泊する場所の案内は、長い棒の先の旗を振って指示されていました。
昼下がり、3時過ぎに着きました。
8時間くらいの旅でした。
レース会場の空気が流れています。
これがコック長がレース中「遊んでやらないことにして、、」
と言った、つまり歯の立ちそうにない 西宮から来た同型艇
それぞれに知り合いに挨拶に行ったりして、暫く港でゆっくりした後は
近くの温泉に入りに行きました。
夕方からは、ハーバーで前夜祭があり、
まず各ヨットが一言ずつコメントをしました。
ちはやママさんが優しい落ち着いた声で司会をしていました。
久々の出会いを懐かしんだり、
初めてでも話しているうち誰かを通じて繋がっていることを発見したり、
コック長も、始まって暫くしたころ到着できてクルーの皆が揃いました。
(本当はもっとちゃんとあかるかったのです。)
前夜祭の後ヨットに帰ったら、
隣に停泊していたガルから招待があり、お邪魔しました。
ガルの船室はきれいな木製仕様で、靴を脱いではいります。
オーナー自ら”宴会船”というヨットの船室は
その時は小さな応接間でした。
今は別々のヨットのオーナーであったりしても、
若いころは一緒に海外レースに参加した事もあるメンバーが混じったので、
その頃の思い出話に花が咲きました。
汲めど尽きない思い出をたくさん作ってきたのですね。
、
お昼過ぎに仕事が終わってから、電車で別府入りするコック長と、
留守番の師匠に見送られて
「いいなあ、いいなあ」を連発するコック長でした。
いつもヨットから見ている景色が、朝の空気の中で新鮮です。
オーナーとしてヨットには乗っていても、
レースは7,8年ぶりという有井さん。
昔は盛んに出かけて行ったと言われました。
行ってきまーす。
沖へ出ると、仲間のヨットが見えないかみんな目をこらします。
快晴でしたが、波がありました。
メインは揚げず、ジブだけ揚げて機走していました。
始めはオートヘルムで航海していましたが、
横波をうけたりして、ヨットが打ち付けられたりするので
途中から近間さんは
「サーフィングしよう」と舵をとりました。
ヨットだけでなくたくさんの遊びを経験している
近間さんは、どこからでも話が飛び出してきます。
その話ぶりは、身体まで大きく動いて生き生きとしています。
前回飛行機がヨットの真上を覆いかぶさるほどの機体を見せて通ったので、
又そんなことがあったら、写真を撮りたいと思って
大分空港が近づくと飛行機の事が気になりました。
そんな話をしていたら、まだ着陸しようとする飛行機が点にしか見えない頃から、
教えてもらえました。
この辺りがお昼頃でした。
海の上では景色はなかなか近づきませんが、
ここまで来るとあと一息という気分がします。
(右の方に点々とあるヨットがみえるでしょうか)
レース会場をめざして、関門方面からやってくるヨットの姿も見え始めました。
目の良い甲板長はこの時7艇まで数えていました。
小さくても、海上に複数のヨットの姿が見えるのは、なんとも嬉しいものです。
懐かしい別府の町がみえてきました。
海から初めて見た時は、あんなに小さな山だったのかと思いました。
今回はゆっくり眺めて、こんもりした森の奥行を感じました。
こんにちは。お世話になりまーす。
大きく二つに分かれた停泊場所のどちらへ行くか、
まず堤防の上から指示されました。
入ったふねの連絡が行くようで、
近づくと、桟橋の上からガイドがありました。
見ると停泊する場所の案内は、長い棒の先の旗を振って指示されていました。
昼下がり、3時過ぎに着きました。
8時間くらいの旅でした。
レース会場の空気が流れています。
これがコック長がレース中「遊んでやらないことにして、、」
と言った、つまり歯の立ちそうにない 西宮から来た同型艇
それぞれに知り合いに挨拶に行ったりして、暫く港でゆっくりした後は
近くの温泉に入りに行きました。
夕方からは、ハーバーで前夜祭があり、
まず各ヨットが一言ずつコメントをしました。
ちはやママさんが優しい落ち着いた声で司会をしていました。
久々の出会いを懐かしんだり、
初めてでも話しているうち誰かを通じて繋がっていることを発見したり、
コック長も、始まって暫くしたころ到着できてクルーの皆が揃いました。
(本当はもっとちゃんとあかるかったのです。)
前夜祭の後ヨットに帰ったら、
隣に停泊していたガルから招待があり、お邪魔しました。
ガルの船室はきれいな木製仕様で、靴を脱いではいります。
オーナー自ら”宴会船”というヨットの船室は
その時は小さな応接間でした。
今は別々のヨットのオーナーであったりしても、
若いころは一緒に海外レースに参加した事もあるメンバーが混じったので、
その頃の思い出話に花が咲きました。
汲めど尽きない思い出をたくさん作ってきたのですね。
、
ヨットの練習 湯けむりを前に ② (彩雲) [ヨット]
有井さんがここに係留しているボートの側には、
蟹を採るための籠が沈めめてあります。
それを引き上げて見た時、ロープについているもこもこしたものが、
ホヤだときいて驚きました。
ホヤといったら、東北地方でしか採れないものだと思い込んでいました。
この種のホヤをクルーのだれも食べたことはないそうで、
この地方にそういう習慣のないせいなのか、
それとも食べられない種類なのか どうなのでしょう。
ここはいつも静かで、のんびりおしゃべりしながらお昼を食べるのには
とても良いところです。
休日の心地よい時間がゆっくり流れて
会話はどこまでもつながってゆきます。、
でも、、 「 じゃあそろそろ出ますか」 と
どこかでは切り上げねばなりません。、
お昼を食べている頃から、雲が吹き払われて行って、
空は青いところが多く見えるようになりました。
波が日の光を無数に反射していて、きれいです。
皆の話に耳を傾けながら、
、 水平線がキラキラ輝くのや、楽しげな雲を見ていたら、、
あれ? もしかして、、、。
セイルの反対側から覗くと、もしかではありません。
はっきり見えました。
彩雲です!
雪の日初めて見て以来
いつか又見たいと思っていました。
それっぽい色合いの雲を見たことは何度かありますが、
まぎれもない色合いで見たのはあれ以来のことです。
台風が近づいている予報がでていました。
2日後くらいは、進路によっては強い風がふくかもしれないということでした。
何時の間にか青かった空を再び雲が覆って来て
その雲は台風の影響を感じさせる雲でした。
雲の隙間から洩れる光は、微妙で雲の奥行をかんじさせました。
風のせいか刻々と趣を変える空から目がはなせなくなっていました。
帰ってゆく陸の方はまだ青い色がみえていました。
この後帰り着くまでの短い間あいだ、
舵をもたせてもらいました。
土曜日早朝別府へ向けて出発です。
ヨットの練習 湯けむりを前に ① [ヨット]
6日の日曜日は一週間後に
"別府湯けむりヨットレース" を控えての練習日でした。、
前回同様、ブルーミストに乗る大師匠が欠けるし、
技術士官も参加できないし、若手ホープのキャプテンも
急に参加できなくなりました。
もし、三人のうちの一人が自分ということになれば
安閑とはできなかったでしょう。
ところが
心強い応援が二人乗ってくれることになっていました。
アルパインの有井さんと、
ピータースト-ムの近間さんです。
誰が何と言ってこういう空気になっているのか
何にせよ、楽しくやれそうですね。
最近は少し前よりは、船の数が増えている気がします。
昔は練習に出ると、ヨットの姿も見たと、コック長が言っていました。
ヨット仲間には会えないけれど、船をみると
それはそれで船仲間という気分がすることがあります。
あの船は、何をしているところなのだろう、、、
天気予報では晴れマークがしっかりついていましたが、
雲が頭上を覆っていて、波や風もありました。
タンカーを係留するためのシーバースを使って
スタート練習をやろうかという案がでました。
風向きからしてスタート練習にちょうど良い二点がなく、
しばらくヒーブツーなどして、待機したりもしましたが、
結局スタ-ト練習はあきらめました。
湯けむりレースには参加できませんが、練習に参加してくれたかんちゃん(とコック長は
呼んでいます。そのうち立派な役職名もがつくのでしょう。)
ディンギーとクルーザーではいろいろなことが違うそうですが、
落ち着いていて集中力のあるかんちゃんはキャプテン同様
すぐに頼もしいクルーになりそうです。
初めは馬島をめざしていましたが、途中から
長田海岸にゆきましょうか、ということになりました。
石材を切り出している黒髪島
ヨットは船底にキールがあるので、浅瀬には近づかないように
気をつけないといけません。
馴染んだコースでも浅瀬が或る場所では近づかないように
必ず誰かが注意を促します。
それから、これまでの座礁体験が楽しげに語られます。
座礁は、どのヨットのオーナーも経験済みの
”語るに足る楽しい思い出”のようでした。
そんな難儀の何がそんなに嬉しいのか、、、と思うほどです。
分かる気はしますけれど、、。
長田海岸が近づいたのでメインを降ろして、入港です。
行ってらっしゃい! [ヨット]
15日に別府で行われるポイントレースに
参加させてもらうことになったブルーノートは
14日2時半ごろ、シーホースの桟橋から出港しました。
回航時はヨットは浮桟橋に回してあります。
見送りの師匠は一番のりで来ていました。
次に大師匠の到着
大師匠の休暇はここからが始まりかな。
コック長と甲板長が到着して、
ダンクにガソリンをついだり、、
出港準備があわただしく始まりました。、
大きなクーラーは、中のものがいつでもすぐ取り出せるように
スターンに動かないように括りつけられました。
手早く準備も整って
行ってらっしゃーい
、、、、と見送っていたら、出たとたんのヨットがバックして戻ってきました。
ライジャケが、船室にない!! のだそう。
何時使ったのが最後だったか、、、などなど
みんなの記憶をたぐりよせたり、、、ワイワイ言ったあと。
もう一度みてみましょう。
「ないって?ライジャケのことですかあ?」
「そおでーす!」
「ありますよお。」
「どこにありましたか?」
「いつもの所にふつうに、、、。」
はいっ ブルーノートらしい 出発光景
こんどこそライジャケつけて行ってらっしゃーい!
みなさんによろしく
がんばってくださーい
たのしんできてください。
良い風が吹きますように
いってらっしゃーい!!
参加させてもらうことになったブルーノートは
14日2時半ごろ、シーホースの桟橋から出港しました。
回航時はヨットは浮桟橋に回してあります。
見送りの師匠は一番のりで来ていました。
次に大師匠の到着
大師匠の休暇はここからが始まりかな。
コック長と甲板長が到着して、
ダンクにガソリンをついだり、、
出港準備があわただしく始まりました。、
大きなクーラーは、中のものがいつでもすぐ取り出せるように
スターンに動かないように括りつけられました。
手早く準備も整って
行ってらっしゃーい
、、、、と見送っていたら、出たとたんのヨットがバックして戻ってきました。
ライジャケが、船室にない!! のだそう。
何時使ったのが最後だったか、、、などなど
みんなの記憶をたぐりよせたり、、、ワイワイ言ったあと。
もう一度みてみましょう。
「ないって?ライジャケのことですかあ?」
「そおでーす!」
「ありますよお。」
「どこにありましたか?」
「いつもの所にふつうに、、、。」
はいっ ブルーノートらしい 出発光景
こんどこそライジャケつけて行ってらっしゃーい!
みなさんによろしく
がんばってくださーい
たのしんできてください。
良い風が吹きますように
いってらっしゃーい!!
帰りのセイリング [ヨット]
長田海岸を後にして。
帰りに甲板長から聞いた話を思い出していました。
ディンギーに乗っていた若いころに、
ふと下を見たら、
底の砂にディンギーの影が写っているのが見えた事があるのだそうです。
それがものすごくきれいで、感動したそうです。
「水が澄んでたんでしょうかね。何のかげんだったのか、
たった1回だけですけどね。」
甲板長には、今もその時の映像がしっかり刻まれている口調でした。
私もいちどだけ、夕方ヨットでシーホースに帰る時
ヒールしたヨットのすぐ近くの波をみていたら、
立ちあがった波の壁面が海の中を見せて、
それまで知らなかった緑にきらめくのを見ました。
否応なく心をとらえる色でした。
いつか条件が揃えば又見られるだろうかと
そのあたりを夕方通りかかると思いだす事があります。
大津島沖の蛙島 小さな無人島ですが、
時々は釣り人が上陸しています。
停泊している船の方からは、
子供の声が聞こえていました。
夏休みも終わりに近づきました。
砂地と岩場のある浜はいろいろな生き物がいて、
子供たちをこういう所に連れてくると飽きずに遊んでいました。
何もかもくっきりとみせている景色は
心を遠くへ遠くへ飛ばします。
何もかもが懐かしいような気持ちがしていました。
この後舵を取っていたコック長から不意に、
「やってみますか?」と言われた時
「はい!」
という返事が間髪入れずに出ました。
三人しかいなかったから、行きにタックする時などは
ジブシートをリリースしたり、引いたりする機会がありました。
でも、これらは実はコック長が一人でもできることなのです。
もたもたしていたら、すぐに 先にやられてしまいます。
でも舵は持ったら、渡さない限り、手中にあります。
もちろん急に風が出て来て、
「替わりましょう!」
といわれたら、すなおに速やかに渡しますが、、、。
コック長の撮ってくれた”証拠写真”です。
こののちずっと程よい風が吹き続けていたので、
着岸前まで舵を握っていました。
「影があって気持ちよかったでしょう。」
ヨットから下りる時すぐにガレージの人にいわれました。
みんなそれぞれ夏の海上の楽しさと共に、
どうしのぎようもないほどの暑さ、
日影 の有難さは身に染みて知っているのですよね。