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ビルの屋上では、 [日誌]



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  うっすらと夕焼けた空を背景に、
  仲間同士が、相談しているような、
  どことなくメルヘンチックな光景が浮かび上がっていた。





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      蓋をしたように覆った雲の、切れ間の、明るい光の中に
      山の連なりが見えた。
     
      高層ビルの集まった辺りは、こんもりとした森のようだ。

      過密な都会の真ん中にいて、
      自然に抱かれているような安堵感を覚えた時。




富士山 [雑記]

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       冷たく晴れた日の新幹線の車窓から。


     これまでは、”あ、富士山”と突然気づいて、カメラを出した頃には、いつも遅くて
            まっとうな富士山の姿が撮れたことがありませんでした。



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       前景に工場などが入ると、
        北斎の頃にはこの辺りはどんなだったのだろうと想像します。




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          富士山は、
             いろいろな風景の中に突然現れたりして、
           その度、ああやっぱりあんなに高いのだと驚かされます。


 コイカル 維新公園 [鳥]

       キララ浜の探鳥会で出会った人から、
       山口の維新公園に、コイカルが来るとの情報をもらったという
       弘津さんに誘われて、探鳥会のあと、山口に向かいました。

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        維新公園にはたくさんの人出がありました。

            「こんな賑やかなところに、本当にコイカルとか来るんですかねえ。」

    
        と、言いながら歩いていたら、
        ちょうど同じ日に支部探鳥会をした山口地区の、山根さんと言う方にお会いしました。

        
        弘津さんがここへ来た訳を話すと、
        そこからは山根さんが案内してくださいました。

             「よく、あの木のあたりで見たんだよね。」
  
             「本当にこんなところに来るんですね。」

        などと話しているうち、本当に現れたのです。

     
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        その時はすぐに飛んで行ってしまいました。




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              モズ

    








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           再び現れたコイカル
   




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        今度は桜の枝の間をあちらこちらと移って
        かなり長い事、姿を見せてくれrました。



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              「何かつついてるよね。芽か何か食べてるのかなあ。」






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                 「ドバト!」
        さっと指さして教えられた時、ちょっと不思議な気持ちがしました。

        ドバトは誰にとっても、珍しい鳥ではないからです。
      
        見慣れた鳥にそんな風に反応している事が、
        むしろ新鮮に感じられたのです。

        見慣れた鳥でも、その時々いろいろなあり方を見せてくれます。 





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        コイカルを見るという目的は達成されたので、帰るのかと思ったら、
        ヒドリガモが、人に懐いて餌をもらっているという池に、案内されました。

  




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             アオサギ
      

       アオサギは長いことじっとしているのを良く見ます。
       大きい鳥は、重いからだを運ぶだけでエネルギーを使うので、
       余分な動きをしないようにして消耗を避けるのだと、   
       きらら浜で説明をうけたのでした。





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                    日向ぼっこ





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          ハクチョウが、すぐ傍までやって来たので、
          アップで撮らせてもらいました。

          こんな風に近くで見ると、犬のように頭を撫でてみたくなる
          衝動を覚えました。
          もちろんハクチョウは、させてくれないでしょう。



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                 ドバトのなる木




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          ツグミ





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          池でもゆっくりしたあと、駐車場に向かいました。

          駐車場に着く前までは、
          山根さんも弘津さんも、もう帰らねばといった様子でした。

              「ちょっと買い物のついでに寄ったつもりが、、
               もう帰らんと、、、、、、。」
               

          ところが駐車場に着くと、二人とも車とは違う方向に歩いて行かれるのです。
          どうも、話しているうちに、もう一種類(クロジだったかしら)
          あのあたりで出る、というところに行ってみようという事に、なったらしいのです。


          うろうろきょろきょろしながら歩いて
          時々鳥の姿が見えると、 あっ とか おっ とか言って
          結局はお目当ての鳥に合う事はできませんでした。

          車の所へ戻るまでには、30分近く経っていたのではないでしょうか

          たくさんの鳥の観察をしただけでなく
          バードウォッチャ―の生態観察もした実り豊かな一日でした。
          

   

キララ浜探鳥会 [鳥]

晴れた日曜日。

     野鳥の会の周南地区の例会は、キララ浜でした。

     今回はキララ浜のレンジャーの方も案内してくださる事になっていました。


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      センターから目の前に広がる干潟の杭には
        ダイゼンやアオアシシギなどが一羽一羽翼を休めていました。





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        朝出かける頃には、「雲一つない!」晴れた空を、同乗させてもらった、
            支部の弘津さんと喜び合ったのでしたが、
        遮るものもない広い空に、うっすらと広がった雲もきれいでした。、

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        鳥用の望遠レンズは重いので、持って行きません。
          長い杭の上にカワセミがいるのです。
       
       今回ゆっくり望遠鏡で見せてもらいました。
        「嘴は、何色ですか?」と尋ねられました。

        たいていの鳥は雄が派手で綺麗な色をしていても、雌は地味ですが、
        カワセミは雄も雌も同じようにあの 鳥の宝石と言われる色合いなのだそうです。
        ただ、嘴の色が、雄は黒く雌は赤いのだそうです。

        口紅をさしていたら、雌と覚える言われました。
         尋ねられた時、赤く見えた嘴を確認しようとしたら、黒く見えました。

        光の加減で、色が変わって見えることがあるので、
          良く注意しないと見間違える事があるそうです。



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       後でこの写真を見て、どんなつもりで撮ったのだったろう、、と思いました。
        実は背景の山の一番たかいところの左下のあたり、
        緑の繁みの中に、、、






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       ミサゴがいたのでした。

       望遠鏡を先に見せてもらった後で、
        「裸眼でどこにいるか分かりますか」と聞かれました。

       視力の事もありますが、見慣れた人の目がなければ、
                    自分ではぜったい見つけられません。

     
        望遠鏡を見た後は、裸眼で確認するようにと
           後で幹事の小林さんから教わりました。
           まず裸眼で見つけられるようになるために
           そういう習慣を身につけるのだそうです。
        
    

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      ビジターセンターの横から伸びた観察路を挟んで、
         干潟の反対側には、広いヨシ原があります。


        ここで、たくさん見られるツリスガラや、オウジュリンは、
        ヨシの茎の皮の下に住んでいる、
        ビワコカタカイガラモドキという長い名前の米粒ほどの小さな虫を
        食べるのだそうです。


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 ヨシの揺れているところを見ていたら、鳥が見つかるということでしたが、
       初めは中々、自分で見つけることができませんでした。

       やがて、何羽もの姿が双眼鏡の中に入って、
        決して派手ではないけれど、
         ヨシの色が染めたような、優しい色合いと模様が見えだした時は、
         その生き生きとした動きにも、心を奪われて、
          ずっとここで一日中でも見ていたいと思いました。


        近かったので、写真は撮ろうと思えば撮れたはずなのに、
          双眼鏡を覗くのに一生懸命でした。
        いつか又撮りに行きたいと思います。





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            カワウ





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             アオサギ








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          観察展望塔に登って、しばらく観察したあと、
          来た道をもどりはじめました。




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          これはガマの穂でしょうか





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          水の流れないところは薄氷がはっていました。





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       オウジュリン

        オウジュリンは夏には頭頂の色が黒くかわるそうです。
           
        羽毛の抜け換わりで色の変わる鳥は多い中、
         オウジュリンは羽の先端が擦り切れて、根元黒い色が現れて、          
               色が変わるのだそうです。
          

 


         ビジターセンターに帰ってから、鳥合わせをしました。
       
        この日みんなで見た鳥の種類は合わせて、49種類でした。
        不思議なことに、これだけの種類の鳥を見ながら、
                  誰もスズメは見なかったのです。
       
       珍しかったのは、ミヤコドリがここで見られたことだそうです。

           



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        解散の前に、淡水池の休憩所に行って、
         水鳥を見ながら、熱いコーヒーを頂きました。

       
      
       
    
     
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     この写真は、たくさんいたオカヨシガモが飛び立った後に撮ったものです。







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                何度もその大きな羽と羽ばたきを見せてもらったミサゴ


      
         
              たくさんの鳥も風景も満喫した探鳥会でした。

   
           ほんとうに満喫していたのに、更におまけがついたのです。





二井寺山 山歩き [山]

 
     夫が休みの午後急に、どこか登ろうと思いついたので、
           近くて低くて未登頂という事を前提に本で選んだ。

    車で30分近くの所にあって、頂上にお寺があるという山。

     道が変わったのか、登り口が良く分からなかったので、
     おおよその所で、土地の人に尋ねた。

     尋ねた人がわざわざ登山口まで連れて行ってくださり、
     「足をけがしてなかったら、一緒に登るけど、、」と言われた。

     足をけがした行きさつを、話してくださったのを聞いても
     いかにも人の好い親切な方だった。



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        登りはじめて、まず目に入ったのは、このキノコ





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             木の間から見えるとがった山は、
                方角からして龍ヶ岳ではないだろうか





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                このお地蔵さんは笑っているように見えた。




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           遠く近くに家々が見えるなだらかな道を登る。
         いかにも里山といったこんな親しげな山も、気楽でたのしい。




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             途中で、犬の声がして、
            飼い主さんが、急いでリードを衝けようとしている様子が伺えた。


           「私たちは犬は平気だから、つながなくて大丈夫ですよ。」
            夫が大きな声で伝えた。

            昔、ロンを連れてよく山へのぼった。
            余り登山者のいないような山では、自由に歩かせてやりたいと思い、
            リードを離していた。
            その分、人の気配には結構気を遣った。

            ロンはこうした里山に入ると、木の枝などを投げてくれとねだった。
            海では投げてやったものを拾って、岸まで帰ってくるのだが、
            山では、繁みの中で、その木をかじってやっつける。
            少し大きめの倒木でもあると、投げてやるのは大変だったが、
            ロンは大喜びで張り切っていた。


            現れたワンサというワンちゃんは、私たちを観察した後で、
            さすらせてくれた。


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         大木の側のお地蔵さんの所を過ぎたら、しばらく車道を歩く事になる。





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         再び山道にはいり、少し歩くと、山頂。
                お寺の境内の横から入ることになった。





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              境内から正面の登り口を見下ろす。


          境内のベンチで、遅目のお昼をたべた。
          
          お寺は極楽寺と言って、八世紀ごろに開かれたそうだ。
          興隆期の二井寺山には二十四も坊があったという。
          そんな信仰を集めた時代、ここはどんな風だったのだろうと、思いを巡らした。

          (お寺の建物の写真は撮っていなかった。)





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        階段を下りたところにあった展望台から、中山ダムが見えた。

                




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       階段をおりて、違うルートから、元の山道に戻った。





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           もう光が夕方の色合いを帯びて、懐かしい。








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        上から見えていた中山ダムの静かな駐車場に車を停めて、
           ちょっとお昼寝(と言うには遅かったけれど)してから帰った。


ディンギーの浮かぶ海 [風景]

    成人式で連休になった月曜日の朝
      

      車で帰って来て、抜けるような青い海が見え始めたと思ったら、
      白いディンギーの姿が目に飛び込んできた。



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      わあっ いっぱい出てる!  

      もうそれだけで、嬉しくなった。
     

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      レースでもあるのだろうか。

      みんな集まっているのは、今からスタートなのだろうか

      かなりの時間待っていたが、様子が良くわからなかった。


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        カメラを構えてじっと見ていると、手足が冷たくなった。

        ディンギーは水面に近いから飛沫などもあびるのかしらん。
        冷たいだろうなあ。

       
        でも


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        やっぱりいいなあ。


       




ヨットの改造着手 [ヨット]

   
   
    コック長から、
    作業予定のメールが届いた。
    新たな妄想にとりつかれたらしい、改造予定の項目が並べ立てられていたが、
    どのみち、行ってみないと、何のことか良く分からない。

    暮れの忘年会も、初セイリングも参加できなかったから、
    久々のヨットだ。

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    「ホラ、きましたよ!」
     
     しばらく、行かない間に、シーホースには
      ハクセキレイと、ウミネコが訪れるようになったと、聞いていた。

    


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     確かにハクセキレイ、、だけどなんかちがう、、、




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           まるい! こんなハクセキレイは見たことがない。
新種のダルマセキレイとかか。

           この後、つがいでやって来た。
      
      よく通るキレの良い声で鳴き交わしながら、
          飛ぶ姿は軽やかだったが。




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       甲板ではコック長と大師匠が主に作業をした。




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        甲板長と私は船底磨きをした。




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        風の強い冷たい日だったので、
       暖かい部屋で休憩。




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      今やっている改造が何のためなのか、
           どういう事をしているのか説明を受けた。

     
     その改造で、望み通りの結果が得られるか、   
 
     「やってみなくちゃ、分かんないですけどね。」
    
              とのこと





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        現れた、なついたウミネコ       



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       餌を、器からもらっていた。

       その後、歩き回っていた。



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            歩幅が大きく、歩くのも得意そうだ。




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         しつこくついて回ったけれど、飛んで逃げようとはしなかった。   


         
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            立派な顔つき




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           近間さんが顔を出してくださった。
           
           





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         今回ティラ―を後ろに下げて、短くしようとしている。
          のぼりで風を受ける帆の反応を分かりやすくする為だ。
         
        ティラーを動かすには、テーブルをはずさないといけない。
          船体に取り付けてあるテーブルの、ピスをはずす段階から難航した。




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          コンパウンドで水垢をおとしたハルは、すっきりきれいになった。






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    根気よく長い時間かけて、やっとビスは外れたけれど、
    テーブルは外せない。

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    夕方になって、冷え込んできたし、
    今日は、この辺で、、という事になった。


     「宇和島に間に合うかなあ、、、、」

       ええっ?   ええっ?  うそでしょう?      


雪の雪舟庭 [日誌]

     、暮れに相談して、初詣には山口へ行こうと決まっていた。
    
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     高速に入った頃から雪が降り出していた。

     「元旦にはたいてい雪が降るね、」、
     
     「そうだっけ? そういえば、そうだっけ、、」
     
     「何だか 嬉しいねえ」

      



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      山口に着いたのがお昼すぎだったので、
      先に昼食をすませ、神社へ参った。
   
       車の外はつめたかった。
     
       温泉に入って帰ろうという案もあったが、
       雪舟庭に行ってみようと言う事になった。





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    久し振りに訪れた雪舟庭だったが、
    雪化粧の庭を見るのは初めてだ。       
 
    「いいねえ。 名前に雪がつくだけあるねえ。
    雪が良く似合うねえ。」



        


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      座敷に上がると、
      足が冷たい冷たいと言いながら、先に上がっていった娘が
                 庭の方を向いてじっと座っている。 

      そのうしろで、カメラのシャッターを切っていた人と
      親しげな調子で話す息子の声が、姿の見える前から聞こえていた。、
        
         来た時は降っていなかった雪が、
         来てから降り出して、雪景色に変わったのだそうだ。
         
         幸運だった、、といった意味の事を、、
         その幸運を表すような笑顔で語っていた。

    後から娘が言うのには、後姿を景色に入れて良いかと、
       たのまれたのだそうだ。

        

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      「 降り出す前から居たって事は、随分長い時間ここに居るんだね。」
        
      「嬉しそうだったね。よほど雪舟庭が好きなんだろうね。」
      
      庭に降りて池の周りを歩き出してから、
      ちょうど思っていた事を娘が口にした。


       



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          東屋のところで、記念写真を撮ろうと並んだ。
          
          我慢していたくしゃみが突然出て、
          大笑いになったところを、息子は何枚も撮っていた。

          笑いやめて、ちゃんとポーズしようと思うと
          誰かがまだ笑っているので、連鎖が起きて、
          元の静寂な雪の庭に似つかわしい様子には、中々戻れなかった。


         





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           見て!アートな写真でしょう!
           と見せてくれたスマホには、枯れ葉の浮かんだ池に
           雪の積もった木々が写っていた。

           マネして撮った。
           



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       冷たかったけれど、誰も寒さに急かされたような歩き方をしなかった。

        ゆっくりゆっくりたのしんだ。       




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        帰り道。
     
       「雪舟庭は良かったねえ。」
          誰かが言うと、そのたび
       「うーん!」
          と揃った声が返事した。





             





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暮れの10キロランニング [日誌]

  大晦日の日、帰郷した娘と一緒に10キロ走ることになっていた。
              それまでに、5キロなら走ったことがあった。
       
    決して走るのが得意とは言えない夫が、
       何らかのイメージが湧くのか、急に大会に申し込むのだ。
        
      子供も一緒に申し込んでおいて、夫だけは取りやめて、
         行っておいでと送り出された事もあった。 
       二人で泊りがけで出かけて前夜遊んだら、それで満足して
                    当日のレースは出るのを中止したこともあった。

      私は走る練習だとかは好きではないから、
         いきなり大会で走ることがほとんどだった。
       そして、終るとそれきり何年も走らない。
    、     
         最後に走ってから6,7年になるかもしれない。

        今回娘から、暮れに帰った折に10キロ走る予定だ、と聞いた時は、
         間近になった娘の帰郷が嬉しくて、じゃあ一緒に走ろうかと、ついつい言ってしまった。

       

       5キロでも、途中ではいつも、なんで走ることにしたんだろう、
         早くゴールに帰って走り終えたいと思うくらい長く感じていたから、
            その先がどんなものなのかは、想像がつかなかった。
              途中で何か故障するのではないかと思った。
               
         リタイアしたくなったら、夫の車に拾ってもらおう、
             その後は応援団にまわろうと、まず逃げ道を考えた。

           そのことを伝えると夫は面白がってさっそく
           全員が招待選手という”マラソン大会”を企画して
             息子、娘、私に招待のメールを送ってよこした。
           
       息子は、”カフェでゆっくりコーヒーを飲もうよー”と、返信で招待を断ったので、
            完走しさえすれば、たとえビリでも2等賞というわけだ。
         
         逃げ道を確保した後は、できるなら10キロと言う距離を完走してみたいと
                 夢が、、欲かな、わいた。

          
       


     そんな話が持ち上がる前に訪れた、上関の海沿いの道路は、
         景色も良くて、ほとんど平坦だから走り安いだろうと、
           コースをそこに決めた。


       道の駅をゴールにするつもりで、そこから車で10キロ計測して、
          出発地点も定めた。
  
       
        当日車には、伴走、撮影班に組み込まれた息子共々
           四人が乗って出かけた。

         午後から雨という予報が出ていたので、午前中に走ることにした。
            朝は気持ちよく晴れていたが、上関に着くころには
               風が少し出ていたので、向かい風を避けるため、
         ゴールに予定していた「道の駅」を、出発点にすることに変更した。



         娘はウエアを上から下まで、ランナーらしく決めていた。         
           不思議なもので、たった二人で走るというのに、
          出発間際になると、何だか気分が出て来てワクワクした。
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         夫と息子がそれらしく、盛り上げてくれたからかもしれない。
  
         計測器のあるジムのマシンでしか走ったことのない娘は、
        ペースが全く分からないというので、とにかくゆっくり走り始めようと、スタートした。

          初め伴走車は気になるのか、ほんの少しずつ前に行っては
          停めていたが、そのうちコーナーを曲がっても、
          車の姿が見えないという時が、あるようになった。
         
          停まっている車の姿が見えると、無意識にそこが目標になる。

          息子も夫も初めは「大丈夫?がんばりすきないようにね、、」などと気にしていたが、

           そのうち、そんなことを全く言わなくなった。

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          終始楽しそうに走っている姿を見て、
           あれなら行けそうだね、と途中から話したのだそうだ。

          
              



           逆コースにしたのは良かった。
   
           道路脇のすぐ眼下に、砂浜がみえるところが続いた。
        
        浅い静かな水面を、光があやされるように揺れている。
        澄んだ水を透して、明るい砂の色が見える。
            
        方々の岩場で、数羽ずつとまって羽をかわかす鵜の姿が見られた。

    、      
         道路の反対側には、すそ野から高見へ誘うように山が控え                  
         トビやアオサギが頭上を大きな姿を見せて飛んだ。

           広い海を抱くように連なる島は、
                 走る視点に寄り添って、少しずつ姿を変えてゆく。

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           来る時の車で鵜を見つけた時
            「あっ う。」  と娘が言ったのが可笑しくて、皆で笑ったので、
            走っていても鵜がいる度「 あ、う、」と他愛もなく繰り返しては笑った。
            もともと良く笑う娘が、走りながら冗談を言っては笑った。
            
           楽しかった。
           一緒に走ることにして良かったと何度も思った。

            「牡蛎があるよ、ちょっと下りて食べて行こうか」
            生牡蛎の好きな娘は、もしかしたら、私が
            「うん」と言えば、本当に寄り道したかもしれない。
 
           記録はお互い問題にしない (できない)から、
                                  ゆっくり走りつづけた。
          


          5キロまで走った時、これだけ走ってまだ半分なのだとも感じたが、
        苦しくはなかったので、この調子で同じだけ走れば良いのだとも思った。
            これからは、自分の未体験の領域だと思うと嬉しかった。
                    
           とはいえ、6キロや7キロのあたりは先の長さが思いやられた。
            8キロあたりになると、足が疲れて棒になりだしていた。
              (もうなっていたのかなあ。)
          でも、もうここまで来たら、どんな走り方になってもゴールにたどり着く事はできそうだ。
        
        見ている分には、ほとんど走り方は変わらなかったと、夫はいったが、
        惰性で走っているだけで、脚が上がらないと感じていた。
        
           でも、最後の1キロの短かったこと。    


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           そうなのだ。長く走ると、走った距離と比べるから、
                 相対的に1キロは短くなるのだ。

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      伴走の方が、ハラハラして大変だっただろうと思って、
          終ってから尋ねると、
           そんなことはない、こっちもとても楽しかったと、二人ともが言った。       

        今度は自分も走りたいなあ、、と夫は言った。
          僕は、いいかなっ、、息子。


     

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